スタジオ設備

御徒町の自社スタジオは、幅5m × 奥行き6.5m(最大 10m )× 天井高 3.2m。人物全身の撮影が可能で、小物の撮影であれば2~3セット組むことができます。

格子状に張ったタイルの床は、正確なセッティングと撮影の記録に一役かっています。天井に埋め込まれたラインレーザーを使えば、カメラと撮影台、商品、背景、ライトを一直線に結ぶことができ精度の高い撮影が可能です。その他、スピードアップとクオリティーアップを両立させる様々な自作のアイデア機器が多数あります。

使用媒体サイズに応じた撮影機材

使用する媒体の大きさに合わせて2000万~1億画素のセンサーを搭載したカメラを用意しています。小さな被写体を隅々までピントを合わせて撮影したい場合は、画素ピッチの狭いMFTやAPS-Cのカメラを使用。それとは逆に背景をボカしたい場合には、中判センサーを使用してレンズのボケ味を活かした撮影を行います。

レンズは、一般的なレンズ以外に45mm、50mm、85mm、135mmのアオリ機能付きレンズと多数のマクロレンズを完備。その他、形状を正確に捉えることができる製版用のレンズや従来の中判や大判のレンズも使用しています。

コミュニケーションを円滑にするマルチモニター

スタジオ内は多数のモニターが設置され、全てのスタッフがどこからでもライブ映像と撮影データを確認できます。同時にスタジオ内に置かれたタブレットは、単独で撮影した全ての写真の任意の場所を拡大して表示できるため、周りに気をつかうことなく細部の確認が行えます。

撮影時に気づいたことがあれば、早めにご指摘いただければスピーディーに撮影を進めることができます。

さまざまな光を作り出すストロボ

デジタル調光可能な高性能ジェネレーターのストロボを11台22灯、無線機能の充実したモノブロックタイプを20灯、バッテリータイプのストロボを4台、その他、自作の高速閃光ストロボを8灯揃えています。

屋外で大型ストロボを使用できるガス式の発電機も完備しています。

高度なライティングを実現する無線調光システム

使用頻度の高いモノブロックタイプのストロボは、無線調光機能を搭載していますので、光量の調整から発光、セル、モデリングランプのON/OFFまで無線で対応できます。ライトの調整は、PCアプリ、タブレット、露出計、送信機などで行っています。 従来の大型ストロボは、個別に電源部に無線スレーブの受信機を内蔵させて、送信機を専用のワゴンで一括して発光を制御しています。

一瞬を止める超高速閃光ストロボ

水しぶきの動きを止める際に必要となるのが超高速閃光ストロボです。

通常のストロボでは水飛沫がブレてしまいますが、1/12000sの閃光スピードのストロボを使用すればシャープにくっきり写し止めることが可能です。

ラインレーザーで精密位置合わせ

撮影で手間がかかる作業の一つが「位置合わせ」です。真正面で四角形の箱などを撮影したい場合や、床と壁を組み合わせたセットを組みたい場合には、高い精度で位置合わせを行う必要があります。その時に活躍するのが、天井に埋め込まれたラインレーザー。スマートスピーカーに「Echo センターつけて」とひと声掛ければ、スタジオの床のタイルと平行に1本のレーザー光線が現れます。

このラインレーザーに合わせて、カメラ、天板、被写体を設置すると、正確に一直線に真っ直ぐ並びます。回転や傾きは鏡を使用することで、容易に合わせられます。

レンズフードからのクロスラインレーザーで正確な置き撮り

洋服の置き撮りには、フードにラインレーザーモジュールを搭載したズームレンズを使用。垂直·水平にクロスしたラインレーザーをガイドに、製品の配置位置を決定します。金物を加工してズームリングに取り付けることにより、バーを回すだけでズーミングができ、尚且つレンズの下りの防止にもなっています。

電動雲台を使った正確な角度合わせ

ボトル製品専用の雲台です。天体望遠鏡の赤道儀を改造して1秒間に0.5度の回転となっています。この雲台の利点は、手で触れることなく商品の正面を合わせられることです。雲台の上に商品を置く際には、回転中心軸にズレが生じないよう専用定規で合わせています。

傾き誤差がでない空中固定具

自立できない筆記具などの製品は、上下で傾きの誤差が出ない構造の自作固定具で空中に固定して撮影を行ないます。回転は手動で合わせる必要がありますが、大型モニターにオーバーレイで重ねて表示することで、繰り返し精度の高い撮影をスムーズに行うことができます。

この固定具は何種類かあり、最小直径2mmまで対応できます。

豆腐も持てる箸マシーン

料理の撮影で、食品を箸で持ち上げて撮影する時に使用するのが箸マシーンです。人の手で支えるのが難しい加熱した鍋料理では必須です。小さな自由雲台で固定していますので、細かな角度や向きの調整も可能です。 一見簡単な構造に見えますが、この箸マシーンが優れているのはお豆腐や磯辺揚げなど柔らかい食品でも潰すことなく支えること。そして、繰り返し撮影を行う際に、設置位置にずれが生じないように、専用ダボで毎回同じ角度で固定できる点でも優れています。

スピーディーで、高さ·角度調整自在な自作ライティングフレーム

通常継ぎ目のないセットを一般的な撮影機材で組もうとすると2人以上の人員が必要で、セッティングに1時間程度かります。そして、その後の高さ及び角度調整も困難です。 そこで弊社では、1人でわずか数分でセットが組め、セッティング後の高さ·角度調整が極めて容易な継ぎ目のないライティングフレームを自作しました。フレームのサイズは、被写体の大きさに合わせて2サイズ。主に宝石や化粧品、半導体などの撮影で使用しています。

このライティングフレームは、2本のスタンドと天井から吊るした1本のチェーンで固定されているため、スタンドの昇降とチェーンの長さ調整だけで、ライティングフレームの高さ·角度の調整が可能です。また、ディフューザーの開き具合も自在で、補助レールを使用すればディフューザーをアーチ状に張ることもできます。

モップを改造したレフ板固定具

レフ板を任意の位置に正確にズレなく固定するのは手間が掛かります。この問題を解決してくれるのが、市販の伸縮式モップを加工したこの固定具です。先端はコの字型のアルミアングルにスポンジの滑り止めがついていますので、大きなレフ板でも横滑りすることはありません。厚さ10mm以内のレフ板であれば、クリップ一つで固定できます。

ハンガーを改造した吊るし具

ライティングする際に余分な光をカットすることがよくあります。紙一枚を吊すのも市販の機材で行うと大袈裟な作業となります。もっと簡単でスピーディーな方法はないのか?と考えついたのがスカートハンガーを改造した吊し具です。 スタンドに刺すだけの簡単構造ですが、ハンガークリップを通る針金の位置と向きを変えられる仕様にして、ライトスタンドの脚と吊し具の脚が干渉することなくライトギリギリで光を切れるようにしてあります。さらに、スタジオで使用するライティング用の枠に直接固定することもできます。

最後までお読み頂きありがとうございます。 このような感じで、撮影スピードとクオリティーアップのために様々な工夫をしています。WEBでは紹介できない内容も多数ありますので、是非スタジオにお越しください!!