ダイアモンド

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【ダイアモンドの撮影】


暗闇でこそ、ダイヤモンドは真価を発揮する。


周りの光を集め、眩いばかりの輝きを放つダイヤモンド。その神秘的な魅力に、人はなぜ惹きつけられるのでしょうか。大量の光で照らすことが正解なのか?ライトを直接当てる必要があるのか?そんな疑問こそが、新たなライティングの世界へと駆り立てます。


ダイヤモンドと一口に言っても、ラウンドブリリアントカット、マーキース、ペアシェイプ、オーバル、エメラルド、プリンセス、ハートなど、カットによって輝き方は千差万別。それぞれの個性を最大限に引き出すためには、緻密なライティングが不可欠です。


ダイヤモンドの輝きを、いかに表現するか。


PCモニターやスマートフォンなど、電子媒体で大きく表示する場合は、実物に忠実な表現が可能です。しかし、カタログやパンフレットなど、印刷物で実物大に近いサイズで表現する場合、ドットゲインの影響で輝きが失われ、細部のファセットが潰れてしまうことがあります。

そこで私は、ハイコントラストでやや明るめに仕上げた上で、印刷用のCMYKデータを作成します。さらに、CMY色版の一部をブラックに置き換えることで、インクの使用量を減らし、小さなメレダイヤまでクリアな印刷仕上がりを実現します。


「画面で見た時は綺麗だったのに、印刷したらグレーっぽく輝きが失われてしまった」という経験はありませんか?それは、媒体の写真の表現方法の違いによるものです。

弊社では、事前に使用媒体やサイズを必ずお伺いし、最適な表現方法を選択することで、この問題を最小限に抑えます。


緻密なライティングこそ、ダイヤモンドの命を吹き込む。


理想的なライティングとは、パビリオンにしっかりと光を入れ、テーブル面、ベゼルファセット、アッパーガードルファセットの表面反射を抑え、内部をクリアに見せること。そして、ベゼルファセットの一部に強いハイライトを加えることで、ダイヤモンドはくっきりと輝き、クラウンは立体的に浮かび上がります。


近年、ローズカットやシングルカットなど、クラシックカットのダイヤモンドも人気を集めています。これらのカットは、細かい輝きを表現するのが難しく、明るく撮影するとクォーツのように見えてしまうことがあります。そこで、やや暗めの背景でコントラストを高めることで、その魅力を最大限に引き出します。


ダイヤモンド撮影ほど奥深い撮影はありません。30年以上のキャリアの中で培ってきた技術と知識、そして今もなお尽きることのない探求心。常に新しい表現を模索し、研究を重ねることで、私は進化し続けます。


そもそも、ダイヤモンドは暗闇でこそ、その真価を発揮するのです。


ダイヤモンドは、内部に入り込んだ光が全反射を繰り返すことで輝きます。暗闇の中でこそ、その輝きは際立ち、私たちの目を奪うのです。


私は、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すために、光と影を巧みに操り、その奥深い魅力を写真に閉じ込めます。