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■スタジオ概要

当スタジオは、商業写真撮影のスペシャリストとして1991年の創立以来、企業をはじめクリエーターの方々から高い信頼をいただいております。
日々の撮影の中で「同じような撮影」はあっても「同じ撮影」はありません。昨日より今日の撮影の方が仕上がりが美しかったり、スピードが早かったり。常に何かが進歩していなければいけません。そのためには今日に満足せず考えることが必要です。
今現在まだまだ課題は山積しています。今1時間かかる作業を30分に縮めることができれば、空いた時間をクリエイティブについて考えることができます。そうすれば今より良い写真が撮れるはずです。
私たちは、常に考えることで、これからも日々進化して参ります。


■■■ 概 要 ■■■
フォトスタジオ アヴェニューA
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1丁目
TEL.03-5721-2957
FAX.03-5721-2958
代表: 吉岡 英太郎


■■■ 沿 革 ■■■
1991年 渋谷区恵比寿にてアヴェニューAを設立
1994年 コマーシャルフォト誌上で作品を発表
1996年 Macintoshを導入し画像処理を始める
1998年 業務用デジタルカメラ導入
2002年 DDCPを目標としたCMSを構築、C&RにてCMSセミナー開催
2004年 imacon社の2200万画素ハイエンドデジタルカメラ導入
2005年 ハッセルブラッドH-1システム導入
2007年 ブロンカラー社のストロボ Grafit A シリーズを導入

■■■主な業務内容■■■
広告写真の企画・撮影
撮影に付帯する外部スタッフやロケーションの手配
写真のデジタル画像処理・製版分解・合成





"Avenue-A" ー その名のもとに ー

よくある話だ。
ロバートフランクやハリーキャラハン、メイプルソープに憧れる22歳の私は
わずかばかりの貯金をおろして一人New Yorkへ旅立った。
運良くCentral Parkを東に臨むUpper Westに古いアパートを借りられたものの
現実は手ぐすねを引いて待っていた。
N.Yが自分を変えてくれるかもしれない、というあれほど衝動的な思いさえも
妄想であったことにすぐ気づかされた。

ロクスポ英語も話せない自分は、痛いほど独りだった。
何かに憑かれたように街でシャッターを切っていたのは
今考えると、被写体と会話することで自分を埋めていたのかもしれない。

夕闇が迫ると、どこまで行っても1ドルの地下鉄を乗り継いで
Lower EastのAvenueAへ向かった。
Tompkins Square Parkと一軒のデリ、
あとは一杯1ドルでビールが飲める安い酒場が軒を連ねる通り。

"Avenue Aより東には行かない方がいい" と言われる、安全と危険の境界線。

しかし、元来私は、天使の微笑よりも悪魔の囁きに弱いらしい。
一夜にしてAvenueAの魔性に取り憑かれた。
夜な夜な集まってくる駆け出しの芸術家たちは、
紫煙の中で遅くまであるいは朝まで、談笑したり芸術論を交わしたり、
ビリヤードをしたり。サックスやペットを吹き出す者もいた。
シンガーを目指す若者は、
かつてマドンナがここで唄っていたことを自分に重ねて伝説のように語り継ぐ。
日常の静なる戦いを抱えた芸術家達は、
打ちひしがれながらも誰もが楽観的なユーモアを捨てていなかった。
闇に潜む魂の蠢きが淀んだ空気の中に熱く飽和していた。


東京にもどった私は、
スタジオをそんなエネルギッシュな場所にしたくて「アヴェニューA」と名付けた。
クリエイティブを志す様々な者達が、
真面目な話、面白い話、くだらない話などなど、ワイワイガヤガヤと話している。
そして、困っている者がいると素直に助け合える。そんな場所。

N.Y.から船便で送った5000枚近いポジは、未だ私の元に届かない。
しかし、私は今もアヴェニューAを歩いている。

吉岡英太郎




                illustration: naoki okuyama

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