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1998 Avenue-A作品集 CD-ROMジャケットより
カメラマンになりたくて写真を撮った記憶が私にはない。
ただ、写真さえ撮れれば他に何も望まなかった時代があった。
そして、何かに駆られるように毎日シャッターを切り続けた。
そんな時代を振り返ると、写真が好きだとか嫌いだとか、
努力するとか修得するとか、そんなことではなく、
私にとって、撮ることが本能だったように思う。
今でもそのことは変わらない。
カメラを持つと、ファインダーを覗くと、
私には見えるものがあり、聞こえてくるものがあり、感じるものがある。
ファインダーの向こう側から被写体たちは盛んに私に語りかけてくる。
たとえそれが、小さなつぶやきや吐息であったとしても
私はあるがままをあるがままにフィルムに焼き付けたい。
そして、口下手な私は、言葉ではなんとも言い様のないものを
写真を通して伝えられたらなら、と思う。
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